本日は1月2日に起こった航空機火災、JALの事故についてです。
映像を見て爆発しそう、やばすぎ、と思う人は多かったと思います。
私もこれは悲惨な事故になる、と思っていましたが、実際は犠牲者なしの全員脱出という素晴らしい結果になりました。
本記事のポイント
- 非難訓練は大事
- 記者は責任を追求ではなく、ちゃんと褒めるべき
- 今まで無事故でも起こるときは起こるのが事故
以上です。
2024年1月2日 JAL火災事故のまとめ
- 2日午後4時すぎに出発した日本航空の516便のエアバスA350型機と海上保安庁の航空機が衝突した
- 日本航空516便が、羽田空港のC滑走路に着陸した直後に機体から炎
- 海上保安庁の機体に乗っていた6人のうち、5人の死亡が確認されたほか、日本航空516便の乗員・乗客のうち14人がけが
- 「C滑走路に南側からJAL機が着陸しようとしていた。着陸をしている際に滑走路上に海上保安庁の機体があり、そのまま衝突をした
- 警視庁は業務上過失致死傷の疑いで詳しい経緯を捜査する方針
事故の様子
海保機が滑走路に入って離陸に向けて方向転換、後方からJAL機が衝突?
確かに航空機は先端に衝突の跡があります。
スケジュールの兼ね合いのミスかもしれない。
ちなみに海上保安庁のこの機体は、こういった事故はいままではなかったとの事。
映像見る限りだと、海保機が滑走路に入って離陸に向けて方向転換、後方からJAL機が衝突したように見える。海保機長の機体が爆発したと言う証言もうなずける。
— pecolatemix@ドライブワイパー (@pecolatemix) 2024年1月3日
JAL機のレドーム部分の凹みも海保機の尾翼にぶつかった感じ?
災害支援中に亡くなった5名の隊員の御冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/46mO0f7uDQ
JAL火災が無事に終わった理由とは
航空機の火災は機体に燃えやすい燃料がある、パニックを起こしやすい、状況判断が難しい、などの為犠牲者が出やすい事故です。
ですが、今回犠牲者なしで事故は終了、JALの素晴らしさを世界に示すことになりました。
非難訓練は大事
この状況下で全員脱出を達成したプロセスについて、JALが3日夕刻に記者会見を実施。同社の幹部の一人は「非常ドアの操作などの緊急脱出訓練は全乗務員が年に1回、丸1日かけて行い、ブラッシュアップしています。個人的には、その結果が出たのではないかと考えています」とコメントしています。
パニックを落ち着かせ、誘導できた乗務員の技術も凄かったですが、基本に忠実に訓練を重ねた結果、きちんとしたプロの対応が出来たのです。
子どもが騒いだ報道もありましたが、こういうときはやはりプロの誘導に従った方が正解です。
何しろ今回犠牲者は出なかったのですから・・・。
乗務員の行動が適切だった
今回の事故で犠牲者が出なかったのは天運ではなく、乗務員のプロさが出した結果でした。
実際以前起こった航空機火災では、乗客が荷物を持って降りようとし、時間がかかった為犠牲者が出た、そんなケースもあったようです。
この記者会見のよかったところは、JALの上層部がちゃんと乗務員を守ったところ。12人が370人以上をちゃんと守ったんだから。記者さん、機長の年齢とかどうでもいいだろ。そんなことよりも、機長含めた乗務員をもっと褒めてあげてほしい。
— ブラジャーマン (@shinno_suke) 2024年1月2日
乗客がきちんと指示に従っていた
朝日新聞からはこんなニュースも出ていましたが、子どもの言うことを聞き、どこかドアを開けていたら?
多分犠牲者が出ていたでしょう。
こういうときはプロに任せる方が一番生存率が高いです。
格安航空会社の客じゃないから、客層が良かった説までありました。
「早く出して」口々に叫ぶ子どもら 乗客が撮影したJAL機内の様子https://t.co/A0zwx0YG6v
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) 2024年1月2日
脱出前の機内の映像です。
「(ドアを)開ければいいじゃないですか」と泣き叫ぶ子どもの悲痛な声も聞こえます。 pic.twitter.com/sRxrs3gOjd
何故日本のニュースで凄さを伝えないのか
非常にわかりやすいポストがありました。
記者会見で、執拗に機長の個人情報を聞き出そうする国内メディアの姿からは、「とにかく言質を引き出し、一刻も早く責任者を糾弾する記事を書きたい」という姿しか見て取れなかった。
とにかく責任責任、わかりやすい記事を書きたい、それだけです。
JALの記者会見、国内メディア(特に新聞社)はひたすらアラ探し、犯人探しに執着していた。そのあまりの意地悪さと居丈高さに気分が悪くなり、途中で見るのをやめてしまった。
— 松本淳|アースメディア代表|HRギルド主宰 (@Jn_Matsumoto) 2024年1月3日
乗客は全員脱出できたのに、「アナウンスに不備があったらしいですね?(どう責任取るつもり?)」などと詰め寄る。…
海上保安庁の航空機に滑走路進入許可はなし、ということは海上保安庁の機体のミス?
国土交通省は3日午後、JAL機と海上保安庁の航空機と管制官との交信記録を公表しました。交信記録には、海上保安庁の航空機に滑走路進入許可が与えられていないことなどが含まれています。
そもそも滑走路に侵入許可がなかった、方向転換をして離陸しようとしたとの事ですが、視界の悪さから事故が起こってしまったのかもしれません。
ただこの記事を見ると海上保安庁の機長発言とは食い違いもあり、ちょっと迷うところです。
まとめ
今回、1月1日に能登半島で大地震が起き、2日めにまた大事件か、というイメージでの事故であったせいか、かなり拡散がされる結果になりました。
いつもの時期であった場合、ここまで報道が加熱しなかったと思います。
ですがその分、報道側の犯人探しによる犠牲者を出さずに済んで良かったです。
記者会見では機長の個人情報を取ろうとする人もいましたし、一体何をするつもりだったのか・・・。
ただ止まっている海上保安庁の機体にぶつかったようで、何故滑走路に機体があったのか、本当に謎です。
この機体は災害地に支援物資を往復して配送していたそうで、疲労が溜まっていたのかも、など色々考えることはありますが、メインは滑走路の侵入が許可ありだったのか、なしだったのか・・でしょう。
スケジュールの共有が出来ていなかったのか、何かのミスなのか。
今後の進展を待ちたいと思います。