人手不足が顕著な介護の現場での事件を紹介します。
確定事項として
暴力はよくない
ケアで暴行はダメ
とはいえ
労働基準法は大事
過酷な労働は脳をおかしくする
こちらも大切、この環境で犯してしまったとしたら、彼も被害者なのかもしれません。
実際毎日12時間以上勤務し、何故食事を食べるのか、排泄ケアを受けるのか、わからない人に対応。
不潔行為をしても、本人はわかっていない
着替えなど、希望していないケアを本人にとっては行う場合もあるので、粗暴行為もある
他には誰もいないから、逃げられない
この環境で正常な心身を保てる人は果たしているのでしょうか?
記事のポイント
- 労働基準法は心身を護る大切な法律
- 書類偽造はいけない
- 無理な時は無理と、経営は判断しなくてはいけない
以上です。
介護現場の暴行事件 2023年11月 大阪でのケース
事例
- 被害者はいずれも、介助の必要性を表す指標で一番大きな「要介護5」
- 食事や水分をうまく提供することができなかったため、叩くなどして強引に食事を口に入れさせた
- 通常であれば、言葉などをかけながら時間がかかっても待つ
- 焦っていた
起訴内容
- 勤務先の介護サービス利用者である3名
- 手で顔面を殴るなどの暴行行為を常習的に行っていた。
- 重傷(骨折で全治3カ月)を負った被害者もいた。
被告人
180cmを超えると思われるがっしりとした体格の男性
介護ヘルパー男性を追い詰めた労働環境は過酷の一言
三ヶ月以上休みなし
応援なしのワンオペ
毎日12時間以上勤務
他職員は皆やめてしまった
環境的に追い込まれており、心身に異常をきたしていると思います💧
法に反していますし、正常ではいられません。
本来は営業出来ないが、書類を偽造
介護サービスを運営する会社と、その会社代表者
労働基準法違反
有印私文書偽造被告事件
労働基準法で定められた労働時間を超えた勤務を行わせた
週1日以上の休日を与えなかった
介護現場で虐待事件は増えているけど、職員も虐待されている感がひどい
介護現場で虐待、暴行事件はありますが、大抵の場合、人手不足や焦っていた、が原因にあります。
SNSでこういう職員は暴行をする前に辞めるべき、という声もありますが、辞めたらどうなるのか、自宅はない人も多く、どこへ帰ればいいのか、無責任としか言いようがありません。
過酷な状況で勤務する介護職員を聞くと、むしろこっちが虐待では?と感じたりしてしまいます。
介護保険が作られてから、施しから利用者さん主体になりました。
そのため、ケアの質は上がりましたが持続可能か、というと持続不可能な質になってきています。
どうしたら出来るのか、考えるのは大切ですけど、出来ることしか出来ない、その事実も認めていくべきなのだと思います。
結局、職員も高ストレス化では満足なケアなど出来ないのですから・・・。
利用者を見捨てるのか?と言われたら
辞めた方がいいです。
実際に職員が全くいなくなれば、上司や経営者が自治体へ連絡、周辺施設へ助けを請います。
ぶっちゃけた話になりますが、正確には
利用者を見捨てるのか?ではなく正確には運営を見捨てるのか?
という話なのです。
新しい職場は自分で探すのが最善ですが、急ぎの場合はこういった紹介会社を介したり、大手で安心できる会社を探した方がいいです。
自分を助けるのは自分しかいませんが、サポートはしてもらえます。
まとめ これは運営会社が一番の悪
運営会社は自分の責任を取っていなかった。
社員を維持、運営していくという責任から逃げています。
そもそもこういった施設では、施設長が残って勤務している、そういうケースもありますが、ヘルプに入っていなかったとも聞きます。
書類を偽造せず、自治体に運営が無理であると申告、利用者さんを他の施設へ移す、これは最善の対応でした。
近隣で職員が大量辞職し、ケアができなくなった施設がありましたが、この場合自治体へ連絡、法人は解体され利用者は周辺施設へ行きました。
なんとかなるかも、一時をしのげば・・・もしかしたら、そう思ったのかもしれません。
ですが、結局最悪の事態になってしまいました。